日程調整の英語メール例文|海外・外資とのやり取りで迷わない書き方
公開日:2026年9月9日 / 株式会社好循環
海外の取引先や外資系の本社と打ち合わせを設定するとき、多くの方が身構えるのは英語そのものです。ところが実際にトラブルになるのは、文法や語彙ではなく、時差・日付の書き方・週の数え方といった前提のずれです。丁寧に書かれた英文メールでも、9/10という表記ひとつで一か月先の日にちだと受け取られることがあります。この記事では、英語での日程調整に必要な最低限の前提を整理したうえで、候補日を送る、返信する、ずらす、断るという場面ごとにそのまま使える例文をまとめます。英語が得意でなくても、型を持っていれば往復は確実に減らせます。
英語の日程調整で失敗するのは、英語力より段取り
実務で起きている行き違いを並べると、原因はだいたい次の5つに収まります。英語表現を磨く前に、ここを潰すほうが効果が大きいです。
- 時刻を書いたのにタイムゾーンを書かず、相手が自分の地域の時刻だと解釈した
- 日付を数字だけで書いたため、月と日が入れ替わって伝わった
- サマータイムの切り替え期間をまたぐ日程で、1時間ずれた
- 「next Friday」のような相対表現を使い、今週か来週かで解釈が割れた
- 候補を1つだけ送り、断られるたびに提案し直して往復が5回を超えた
最後の一つは、日本語のやり取りでも起きますが、時差がある相手とはとくに深刻です。返信が半日おきになるため、往復5回は実日数で3日を意味します。候補は最初から複数まとめて出す。これが英語圏とのやり取りでいちばん効く工夫です。
最初に決める3つ:タイムゾーン・日付表記・週の始まり
本文を書き始める前に、次の3点を自分の中で決めておきます。ここが固まっていれば、あとは型に流し込むだけです。
1. タイムゾーンは必ず併記する
日本時間はJST(協定世界時+9時間)です。日本にはサマータイムがないため、こちらの時刻は年間を通じて動きません。一方で相手側は季節によって呼び方も時差も変わります。米国東部は冬がEST、夏がEDTで、切り替えは3月の第2日曜と11月の第1日曜です。欧州は3月の最終日曜から10月の最終日曜までが夏時間で、ロンドンはGMTとBSTが入れ替わります。相手の地域の略称を毎回調べるのが面倒なら、「10:00 JST(UTC+9)」のようにUTCとの差を添えるのが確実です。相手側の時刻も併記して「10:00 JST / 21:00 EDT (Sep 15)」と書けば、計算違いはほぼ起きません。
2. 日付は月名を英字で書く
数字だけの日付表記は国によって順番が逆です。米国式は月・日・年、英国や欧州の多くは日・月・年で書きます。09/10/2026は、米国では9月10日、英国では10月9日です。この誤解を避けるには、月を英字で書き、曜日も添えるのが最短です。「Tue, 15 Sep 2026」または「Tuesday, September 15, 2026」と書けば、どの地域の相手でも読み違えようがありません。
3. 週の始まりと相対表現に頼らない
カレンダーの週の始まりは、米国やカナダでは日曜、欧州や国際規格では月曜です。そのため「the week of」や「next week」の指す範囲が微妙にずれます。加えて「next Friday」は、話し手によって今週の金曜を指したり翌週の金曜を指したりします。相対表現は使わず、常に具体的な日付で書くのが安全です。週で示したいときは「the week starting Mon, 14 Sep」のように起点の日付を明記します。
| 避けたい書き方 | おすすめの書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| 09/10/2026 | Thu, 10 Sep 2026 | 月日の順が国で逆になる |
| at 10:00 | at 10:00 JST (UTC+9) | 相手が自分の地域の時刻と解釈する |
| next Friday | Fri, 18 Sep | 今週か翌週かで解釈が割れる |
| 10 o'clock | 10:00 a.m.(または24時間表記) | 午前か午後かが不明 |
| sometime next week | the week starting Mon, 14 Sep | 週の起点が国で違う |
候補日を送るときの英文メール例
依頼する側は、目的・所要時間・候補・回答期限の4点を1通に収めます。長い前置きは不要で、むしろ短いほうが返事が早く来ます。
1. 候補を3つ並べて送る(基本形)
Subject: Meeting request – 30 min, week of 14 Sep
Hi Sarah,
I'd like to set up a 30-minute call to go over the Q4 rollout plan.
Would any of the following work for you?
・Mon, 14 Sep, 10:00–10:30 JST (21:00–21:30 EDT, 13 Sep)
・Tue, 15 Sep, 09:00–09:30 JST (20:00–20:30 EDT, 14 Sep)
・Wed, 16 Sep, 17:00–17:30 JST (04:00–04:30 EDT)
If none of these work, please suggest a couple of times that suit you.
Could you let me know by Thu, 11 Sep? I'll send the invite once we've confirmed.
Best regards,
Hiroyuki
2. 参加者が多いときに一覧URLを送る
Subject: Please pick your available slots – kickoff meeting
Hi all,
We're scheduling a 60-minute kickoff for the new project.
Rather than going back and forth, please mark every slot you can join here:
URL: 〇〇
All times are shown in JST (UTC+9). No sign-up is required – just enter your name and tick the slots.
Please respond by Fri, 12 Sep. We'll go with the slot that works for the most people.
Thanks,
Hiroyuki
参加者が3人を超えたら、本文に候補を書き並べるより一覧を共有したほうが確実です。AWASUのような会員登録不要の日程調整ツールなら、候補を並べたURLを送るだけで済み、相手はアカウント作成もアプリの導入も必要ありません。社外の方や、社内の別ツールを使っている拠点にも同じURLをそのまま渡せます。集計画面では参加できる人が多い枠ほど色が濃く表示されるので、「いちばん多くの方が参加できるこの枠にします」と根拠を添えて決められます。複数社が関わる場面の進め方は、3社以上が参加する打ち合わせの日程調整もあわせて参考にしてください。
3. 相手に候補を出してもらう
Hi Michael,
I'd like to catch up for about 45 minutes in the next two weeks.
I'm generally free 09:00–12:00 and 17:00–19:00 JST on weekdays.
Could you share two or three times that work on your side? I'll adjust to whatever suits you best.
Thanks,
Hiroyuki
返信するときの英文例(受ける・ずらす・断る)
受け取る側になったときは、必ず日時を復唱してから返します。復唱があるだけで、時差の取り違えはほぼ防げます。
1. 承諾する
Thank you for the options. Tuesday, 15 September at 09:00 JST (20:00 EDT on 14 Sep) works well for me.
I've accepted the invite. Looking forward to speaking with you.
2. 別の時間を提案する
Thanks for reaching out. Unfortunately I'm tied up on all three dates.
Would either of these work instead?
・Thu, 17 Sep, 10:00–11:00 JST
・Fri, 18 Sep, 16:00–17:00 JST
Happy to move things around if neither suits you.
3. 日程を変更してもらう
I'm sorry for the short notice, but something urgent has come up on my end.
Could we move our meeting on Wed, 16 Sep to another day this week?
I'm available Thu 17 Sep and Fri 18 Sep, 09:00–12:00 JST. Apologies for the inconvenience.
4. 断る・見送る
Thank you for the invitation. I'm afraid I won't be able to join this time, as I'll be travelling that week.
Could you share the notes afterwards? I'd like to stay in the loop, and I'm happy to pick this up in October.
5. 返事がないときのひと押し
Just following up on my note from last week about the kickoff meeting.
We're aiming to confirm the date by Fri, 12 Sep. If the slots below don't work, please let me know and I'll look for alternatives.
URL: 〇〇
催促の英文では、責める語調にならないことと、期限を具体的に書くことの2点が大事です。日本語での催促の考え方は回答が集まらないときの催促のコツとリマインド例文集にまとめており、考え方はそのまま英語でも通用します。
使い回せる英語フレーズ集
ここだけ手元に置いておけば、たいていの場面は組み立てられます。丁寧さの度合いは、右にいくほど柔らかくなります。
| 伝えたいこと | 英語表現 |
|---|---|
| 都合はいかがですか | Would any of these times work for you? |
| 30分ほどお時間をください | Could I take 30 minutes of your time? |
| ご都合に合わせます | I'm happy to work around your schedule. |
| ◯日までにご返信ください | Could you let me know by Fri, 12 Sep? |
| その時間は難しいです | I'm afraid that time doesn't work for me. |
| 日程を変更させてください | Could we reschedule to another day? |
| 確認のうえ折り返します | Let me check and get back to you shortly. |
| 招待状をお送りします | I'll send a calendar invite shortly. |
| 確定しました | We're confirmed for Tue, 15 Sep at 09:00 JST. |
| 時差を考慮しました | I've factored in the time difference on your side. |
件名は「Meeting request – 30 min, week of 14 Sep」のように、用件と所要時間と時期を並べておくと、受信箱の中で埋もれません。相手が一日に受け取るメールが多いほど、件名の具体性が返信速度に直結します。
よくある失敗と対処
| 失敗 | 対処 |
|---|---|
| 時差を計算し違えて相手が深夜に招待された | 相手側の現地時刻も併記し、日付が前後する場合は日付も書く |
| サマータイム切り替え直後に1時間ずれた | 3月と10〜11月をまたぐ日程は、確定連絡で現地時刻を再確認する |
| 候補を1つずつ提案し、往復が5回を超えた | 最初から3つ以上まとめて出す。人数が多いなら一覧URLを送る |
| 現地の祝日に設定してしまった | 相手国の祝日と長期休暇(年末年始・夏季休暇)を先に確認する |
| 相手が招待メールを受け取れなかった | 社外の相手には、会議URLを本文にも平文で書いておく |
| 丁寧に書きすぎて要件が伝わらなかった | 目的・所要時間・候補・期限の4点を先に、挨拶は1行で足りる |
祝日については、相手の国の代表的な休みだけでも頭に入れておくと安全です。米国は11月末の感謝祭前後、欧州は8月と12月下旬、中華圏は旧正月、東南アジアやインドは宗教行事の連休で長く休む地域があります。相手から「I'll be out of office」と返ってきたときは、期間を確認したうえで候補を出し直すのが確実です。カレンダーと日程調整を組み合わせる方法は、カレンダーと日程調整ツールの併用術で詳しく紹介しています。
よくある質問
Q. タイムゾーンは相手側の時刻に合わせて書くべきですか。
両方を併記するのがいちばん安全です。自分の時刻だけを書くと相手に計算を強い、相手の時刻だけを書くと自分の側で計算違いが起きます。「10:00 JST (UTC+9) / 21:00 EDT on 14 Sep」のように、両方と、日付が前後する場合はその日付も添えてください。参加者の拠点が3か所以上になるときは、本文で全員分を書き並べるより、時刻の基準を1つ決めたうえで一覧を共有するほうが読み違いが起きません。
Q. 英語に自信がありません。翻訳ツールで作った文章でも失礼になりませんか。
ビジネスの日程調整に関しては、まず問題になりません。この場面で求められるのは表現の巧みさではなく、日時が正確に伝わることだからです。ただし、翻訳した文が長くなりすぎていないかだけは確認してください。日本語の丁寧な前置きをそのまま訳すと、英語では回りくどく読めます。目的・所要時間・候補・期限の4点が最初の数行に入っていれば、短くても失礼にはなりません。
Q. 相手の会社が使っている日程調整の仕組みと合わない場合は。
会員登録が不要なツールを選ぶと、この問題はほとんど起きません。相手にアカウント作成やアプリの導入を求めると、その時点で回答率が下がり、社内規定で外部サービスに登録できない会社もあります。URLを開いて名前を入れるだけで回答できる形であれば、相手の環境を問わず同じ手順で参加してもらえます。
まとめ
英語での日程調整は、英語力の勝負ではありません。時刻にはタイムゾーンを添える、日付は月名を英字で書く、相対表現を使わず具体的な日付で示す。この3つを守るだけで、行き違いの大半は消えます。そのうえで、候補は最初から3つ以上まとめて出し、目的・所要時間・候補・期限の4点を短く並べる。返信するときは日時を復唱してから答える。この型を持っていれば、多少ぎこちない英語でも実務は滞りません。参加者が増えて本文に候補を書き並べるのが難しくなったら、候補日を並べたURLを送るだけで返事が集まる登録不要の日程調整ツールに切り替えてください。参加できる人が多い枠ほど色が濃く表示されるので、時差をまたぐ相手とも、短いやり取りで納得のいく一枠を選べます。