副業・複業メンバーとの打ち合わせ日程の決め方|本業と重ねない工夫
公開日:2026年9月20日 / 株式会社好循環
副業や複業のメンバーが集まるプロジェクトでは、日程調整がそのまま進行速度に直結します。全員が別の本業を抱えているので、平日の日中はまず押さえられません。ようやく決めた夜の打ち合わせが、誰かの急な残業で前日に流れる。そんなことが二回も続くと、プロジェクト自体の熱が冷めてしまいます。この記事では、本業と重ねずに打ち合わせを成立させるための段取りを整理します。稼働できる時間帯の聞き方、候補の出し方、そもそも会議を減らす進め方、そのまま使える連絡例文まで載せました。
副業メンバーの日程調整が難しい本当の理由
単に「忙しいから」ではありません。構造的な事情がいくつも重なっています。
- 本業の予定が最優先で、しかも直前まで確定しない人が多い
- 稼働できる時間帯が人によってまったく違う(平日夜型、早朝型、土日型)
- 本業の会社に副業の詳細を言いづらく、予定の理由を説明しにくい
- 家庭の時間を削って参加しているので、無駄な会議への耐性が低い
- 報酬が時間比例でない場合、調整のやり取り自体が持ち出しになる
最後の点は見落とされがちです。本業を持つ人にとって、日程調整のメッセージを何往復もすること自体が負担です。返信を三回求める調整は、それだけでプロジェクトの印象を悪くします。だからこそ、聞き方を一度で済ませる設計が効きます。
もうひとつ、心理的な事情もあります。副業側の予定は「調整可能なもの」と本人にも周囲にも見なされやすく、優先順位を下げられがちです。プロジェクト側が最初に日程を確保しておかないと、あとから入る本業の予定に毎回負けます。先に枠を取ることが、実は最大の防御策になります。
最初に聞くべきは日付ではなく「稼働できる時間帯」
いきなり「来週のいつが空いていますか」と聞くと、答える側は自分のカレンダーを開いて空きを探す作業を強いられます。副業メンバーにはこれが重い。先に聞くべきは、日付ではなく生活のパターンです。
| タイプ | 動ける時間帯 | 注意点 |
|---|---|---|
| 平日夜型 | 21時〜23時 | 残業で直前に崩れる。開始を21時半にすると安定する |
| 早朝型 | 6時半〜8時 | 崩れにくいが、他メンバーと合いにくい |
| 昼休み型 | 12時〜13時 | 実質40分。短い議題に限定する |
| 土日型 | 土日の日中 | 家族の予定と競合。隔週までが現実的 |
| 有休活用型 | 月1回の平日日中 | 日程を一か月前に確定させる必要がある |
この表をそのまま送って「どのタイプに近いですか」と聞くだけで、答える負担は大きく下がります。しかも一度聞けば、その後の候補出しがずっと楽になります。早朝型が一人だけなら、その人には別途15分の個別枠を用意する、といった判断もできます。全員を同じ時間に集める前提を早めに捨てるのが、副業プロジェクトのコツです。
本業と重ねないための候補の出し方
時間帯の傾向がつかめたら、具体的な候補を並べます。ここで守りたいルールが四つあります。
- 候補は最低でも6枠、曜日と時間帯を散らして出す
- 月曜の夜と金曜の夜は外す。本業の週明け処理と週末予定に負けやすい
- 月末最終週と期初の第1週は避ける。経理や決算で本業が荒れる時期です
- 候補は2週間以上先まで含める。直近1週間だけだと本業で埋まっている
候補を並べたら、聞き方を一回で終わらせます。AWASUのような会員登録不要の日程調整ツールを使えば、候補を並べたページを作ってURLを送るだけで済みます。参加できる人が多い枠ほど色が濃く表示されるので、どこに決めれば最大人数がそろうかがひと目で分かります。アカウント登録が不要なので、副業メンバーに余計な手間をかけずに答えてもらえるのも利点です。本業のアカウントで登録するのは気が引ける、という声もありますから、そこを気にしなくていいのは地味に効きます。
もうひとつ、候補を出すときに「全員そろわなくても実施します」と先に伝えておいてください。これを言わないと、答える側が遠慮して回答を保留します。三人中二人そろえば開く、と決めておけば、待ち時間が消えます。複数社が関わる場合の進め方は3社以上が参加する打ち合わせの日程調整もあわせて参考にしてください。
そもそも会議を減らす。同期と非同期を分ける
いちばん効く工夫は、打ち合わせの回数そのものを減らすことです。副業メンバーの時間は本業の後の残り時間なので、集まる回数が増えるほど疲弊します。議題を次の基準で仕分けてください。
| 議題の種類 | 扱い方 |
|---|---|
| 進捗の報告・共有 | チャットかドキュメントに書く。集まらない |
| 選択肢がそろっている決定 | 案を書いて期限付きで賛否を取る。異論があれば会議 |
| 方針の検討・アイデア出し | 集まる価値がある。ここに時間を使う |
| 認識のずれの解消 | 集まる。文字だと長引く |
| 雑談・関係づくり | 月1回、会議の後半15分だけに固定する |
この仕分けをすると、週1の定例が隔週1回に減ることは珍しくありません。減らした分、集まる回の密度を上げてください。事前にアジェンダと資料を共有し、当日は決めることだけに集中する。副業メンバーは限られた時間で来ているので、密度の高い会議のほうがむしろ満足度が上がります。
録画とメモも必ず残してください。どうしても出られない回が発生するのが副業プロジェクトの前提です。欠席しても追いつける仕組みがあれば、一度の欠席が離脱につながりません。
そのまま使える連絡例文
場面別の文面をまとめました。ご自身の状況に合わせて書き換えてお使いください。
参加が決まった直後、稼働時間帯を聞くとき
「よろしくお願いします。打ち合わせの時間を決めたいので、動きやすい時間帯を教えてください。平日夜、早朝、昼休み、土日の日中のうち、どれが近いでしょうか。本業のご都合が最優先で構いません。無理のない範囲を教えていただければ、そこに合わせて組み立てます。」
候補日を送るとき
「打ち合わせの候補を並べたページのURLをお送りします。参加できそうな枠に印をつけてください。登録は不要で、1分ほどで終わります。全員がそろわなくても、2人以上集まれば実施しますので、出られない枠を気にせず正直に入れてください。回答は今週木曜までにいただけると助かります。」
日程が決まったことを知らせるとき
「次回は10月8日(水)21時半から22時15分に決まりました。45分で終わります。アジェンダと資料は前日までに共有します。当日は録画とメモを残しますので、急な残業で来られない場合も連絡は不要です。後から追いつける形にしておきます。」
直前に本業の都合で来られなくなったとき(メンバー側)
「申し訳ありません、本業の都合で本日の打ち合わせに参加できなくなりました。議題2の件は、私の意見をチャットに書いておきます。決定は進めていただいて構いません。録画を後で確認します。次回は参加できる見込みです。」
しばらく動きが止まっているとき
「しばらく間が空いてしまいました。皆さん本業がお忙しい時期かと思います。無理に会議を入れるより、いったん進め方を見直したいです。今月は集まらず、チャットで進捗だけ共有する形にしませんか。来月あたまに30分だけ集まって、次の方針を決めましょう。」
最後の例文のように、停滞したときに「集まらない」という選択肢を明示できると、プロジェクトは壊れにくくなります。副業メンバーが罪悪感で離れていくのを防ぐ効果があります。
よくある失敗と対処
| 失敗 | 対処 |
|---|---|
| 平日日中に候補を出し、誰も答えられなかった | 先に稼働時間帯を聞き、夜や土日を中心に候補を組む |
| 全員そろう日を探し続け、2週間決まらなかった | 最低開催人数を決め、そろわなくても実施すると先に伝える |
| 直前の残業で毎回流れ、信頼が下がった | 開始を21時半以降にずらし、欠席前提の運用に切り替える |
| 会議が報告会になり、参加意欲が落ちた | 報告は文字で済ませ、集まる回は決定と検討だけにする |
| やり取りが何往復もして、調整だけで疲れた | 候補URLを1回送って集約する方式にする |
| 一度休んだ人が、そのまま戻ってこなかった | 録画と議事メモを毎回残し、復帰の敷居を下げる |
回答がなかなか集まらないときの声かけには、角を立てないコツがあります。回答が集まらないときの催促のコツと例文集にまとめてありますので、あわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 深夜の打ち合わせを提案してもよいのでしょうか。
22時以降を常態化させるのはおすすめしません。短期的には回りますが、睡眠を削った状態が続くとアウトプットの質が落ち、体調を崩して離脱する人が出ます。やるとしても23時までを上限にして、45分以内で終わる設計にしてください。どうしても夜しか合わないときは、会議の頻度を隔週や月1回に下げ、その分を非同期のやり取りに振り替えるほうが長続きします。相手が「大丈夫です」と言っても、こちら側から上限を設けておくのが結果的にプロジェクトを守ります。
Q. 本業の会社に知られたくないメンバーがいます。配慮すべき点はありますか。
いくつかあります。まず、打ち合わせの招待を本業のメールアドレスに送らないこと。連絡先は個人のものを使ってもらいます。次に、日中のチャット返信を期待しないこと。返信は夜になる前提で進めてください。それから、案件名や会社名をそのまま件名に書かない配慮も有効です。会員登録が不要な日程調整の方法を選んでおくと、勤務先のアカウントと紐づく心配がなく、相手も答えやすくなります。副業は法的にも社内規程上もグレーな扱いを受けることがあるため、こうした細かい配慮の積み重ねが信頼につながります。
Q. メンバーによって稼働時間帯がまったく違います。全員が集まる会議は諦めるべきですか。
全員そろう会議は、月1回だけに絞るのが現実的です。その1回は一か月前に日程を確定させ、全員が予定を空けておけるようにします。残りは、役割ごとの少人数の打ち合わせに分けてください。三人のプロジェクトなら、二人ずつの組み合わせで話すほうが日程は格段に合います。全員会議を週1で維持しようとすると、その調整だけで疲れてしまいます。集まる回を減らし、その一回を大事にするほうが、結果的に進みます。
まとめ
副業・複業のメンバーと組むプロジェクトでは、日程調整のやり方がそのまま成否を分けます。日付を聞く前に稼働できる時間帯を聞く。候補は曜日と時間帯を散らして6枠以上出し、月曜と金曜の夜、月末最終週は外す。全員そろわなくても実施すると先に宣言し、録画とメモで欠席者が追いつけるようにする。そして、集まらなくても進む議題は文字で片づける。この四つを押さえるだけで、打ち合わせが流れる回数は目に見えて減ります。
調整のやり取り自体が、本業を持つメンバーにとっては負担です。だからこそ、聞き方は一回で終わらせたい。登録不要の日程調整ツールなら、候補を並べたURLを送るだけで回答が集まり、参加できる人が多い枠ほど色が濃く表示されます。会員登録もアプリのインストールも不要なので、本業を持つメンバーに気を遣わせません。調整にかける時間を削って、その分をプロジェクトの中身に回しましょう。