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法事・お墓参りの日程を親族で合わせる|声のかけ方とマナー

公開日:2026年9月8日 / 株式会社好循環

法事の候補日を並べて親族の出欠を集めた画面。参加できる人が多い日ほど色が濃く表示される
AWASUの集計画面。集まれる人が多い候補ほど色が濃く表示されるので、親族の予定も一目で見比べられます。

法事やお墓参りの日程決めは、仕事の会議より難しいと感じる方が少なくありません。参加する顔ぶれは年齢も住んでいる場所もばらばらで、しかも全員が「自分の都合を主張しては角が立つ」と考えて遠慮します。結果として誰も本音を言わないまま日が過ぎ、気づけば直前になっていた、ということが起こります。この記事では、親族の予定を無理なく合わせるための順番と、そのまま使える連絡の文面をまとめます。宗派や地域の慣習で細かな作法は変わりますが、日程を決める段取りそのものはほとんど共通です。

親族の日程が決まらない理由は「遠慮」と「移動」

親族間の予定調整が長引くとき、原因はたいてい次のどれかです。心当たりのあるものから潰していくと、驚くほど早く決まります。

  • 全員が「皆さんに合わせます」と答えてしまい、判断材料が集まらない
  • 年長の親族に先に相談しなかったため、後から日程を組み直すことになる
  • 遠方から来る人の移動時間や宿泊を考えずに時間帯を決めてしまう
  • お寺や霊園、会食の場所を押さえる前に日付を告げてしまい、変更が発生する
  • 連絡手段が電話・メール・家族のグループとばらばらで、誰が何と答えたか分からなくなる

とくに最後の一つは見落とされがちです。返事が3か所に散らばると、集計する人の頭の中にしか最新の情報がなくなり、確認のためにもう一度全員に聞き直すという二度手間が生まれます。

声をかける順番を先に決める

親族の日程調整では、誰に何を、どの順で聞くかが結果を左右します。全員に同時に投げると、遠慮の連鎖が起きて何も決まりません。次の順番が無難です。

1. 施主(喪主)と、故人にもっとも近い家族

まず身内だけで、おおよその時期と規模を決めます。参列をどこまでの範囲に声をかけるのか、会食を行うのか、これが決まらないと候補日も作れません。

2. お寺・神社・霊園などの都合

僧侶の予定は、お彼岸やお盆の時期にはかなり早く埋まります。日付を親族に伝える前に、必ず先に相談してください。ここを飛ばすと、決めた日を後から動かすことになります。

3. 年長の親族・遠方から来る親族

次に、故人の兄弟姉妹など年長の方と、移動の負担が大きい方に相談します。この層の都合が合わないと、そもそも法要の意味合いが薄れてしまいます。

4. それ以外の参列予定者

最後に、いとこや孫の世代へまとめて候補を伝えます。人数が多くなるのはこの層なので、一人ずつ電話するのではなく、候補日をまとめて示して選んでもらう形にすると一気に進みます。

候補日の作り方(時期の目安と避けたい日)

法要は、命日当日にこだわらず、参列しやすい日に前倒しで行うのが一般的です。命日より後ろにずらすのは避けたほうがよいとされているため、候補は命日の手前に置きます。おおよその時期は次のとおりです。

機会 時期の目安 候補日を出す時期
四十九日 命日から49日目まで(手前の土日が多い) 3〜4週間前
一周忌 命日の1年後、当日かその手前の土日 2〜3か月前
三回忌以降 満2年、満6年…の命日の手前 2〜3か月前
お盆の墓参り 8月13〜16日(地域により7月) 1〜2か月前
お彼岸の墓参り 春分・秋分の日を挟んだ7日間 1か月前

候補を出すときのコツは、土日だけに絞らないことです。退職された年長の方や、平日休みの仕事に就いている親族にとっては、平日のほうが動きやすいことがあります。土日を3つ、平日を2つ、合計5つほど並べると選択肢としてちょうどよくなります。時間帯は、遠方の方が朝一番の移動で間に合う11時前後の開始が無難です。会食まで行うなら、正午をまたぐ形にすると自然につながります。

なお、六曜(仏滅や友引)は仏教の教えとは本来関係がありませんが、気にされる親族がいる場合は配慮したほうが穏やかです。とくに友引は葬儀では避けられることが多く、火葬場が休業している地域もあります。法要そのものは友引でも差し支えないとされますが、年長の方に一言確認しておくと安心です。

候補日は一度にまとめて聞く

候補が用意できたら、参列予定の方へまとめて聞きます。ここで一人ずつ電話をかけると、聞いた順に予定が埋まっていき、後から聞いた人ほど選べる日が減るという不公平が生まれます。全員に同じ候補を同時に見てもらうのが公平で、結果的にいちばん早く決まります。

AWASUのような会員登録不要の日程調整ツールを使うと、候補日を並べたURLを一つ作って送るだけで済みます。受け取った側はアプリを入れる必要も、アカウントを作る必要もなく、名前を入れて丸やバツを押すだけです。スマートフォンの操作に不慣れな親族がいる場合でも、押す場所が少ないぶん説明が短くて済みます。集計画面では集まれる人が多い候補ほど色が濃く表示されるので、「この日がいちばん多いのでこの日にします」と根拠を示して決められます。誰かの都合を優先したわけではないと伝わるので、角が立ちません。

電話でしか連絡が取れない方が数人いる場合は、その方の分だけこちらで代理入力しておく方法もあります。全員の回答が1か所に集まっていれば、あとから「私は聞いていない」という行き違いも防げます。似たような気づかいが必要な場面としては、ママ友・保護者の予定調整の記事も参考になります。

そのまま使える連絡文の例

1. 候補日を尋ねるとき(一周忌など)

ご無沙汰しております。〇〇の長男の〇〇です。
 来る〇月〇日で父の一周忌を迎えますので、法要を営みたいと思っております。
 お寺のご都合をうかがったうえで、下記のとおり候補日を用意しました。
 URL:〇〇
 ご都合のつく日すべてに丸をつけてください(〇月〇日までにお願いします)
皆さまのご都合を見て決めますので、難しい日は遠慮なくバツで結構です。

2. 日程が決まったことを知らせるとき

先日はご回答をありがとうございました。
 一周忌法要は、いちばん多くの方がお集まりいただける〇月〇日(〇)に決まりました。
 場所:〇〇寺(〇〇市〇〇)/開始:11時
 法要のあと、〇〇にて会食を予定しております(14時ごろ解散の見込みです)
 お車でお越しの方は、駐車場が〇台分ございます。
ご不明な点がありましたら、〇〇までお気軽にご連絡ください。

3. お墓参りだけを気軽に呼びかけるとき

お彼岸に、みんなでお墓参りに行けたらと思っています。
 〇月〇日から〇月〇日のあいだで、行けそうな日に丸をつけてください。
 URL:〇〇
無理のない範囲で大丈夫です。来られない方は、こちらでお花を供えておきます。

4. 参加できない方への返し方

ご連絡ありがとうございます。当日は残念ですが、どうぞお気になさらないでください。
 こちらでご一緒にお参りしておきます。
またお近くにお越しの際は、お立ち寄りいただければ幸いです。

文面で気をつけたいのは、返事を急かす言い方をしないことと、参加できない選択肢をこちらから先に示しておくことです。「来られない方は」と一言添えるだけで、断る側の負担がぐっと軽くなり、かえって返事が早く集まります。返事が集まらないときの伝え方は、回答が集まらないときの催促のコツとリマインド例文集にまとめています。

よくある失敗と対処

失敗 対処
全員が「皆さんに合わせます」と答えて決まらない 候補を5つ示し、行ける日すべてに丸をつける形式にする
日付を伝えたあとにお寺の都合で変更になった 親族に聞く前に、必ずお寺・霊園の都合を先に押さえる
年長の親族に事後報告になり気まずくなった 候補を作った段階で、まず一報を入れて意見を聞く
遠方の親族が日帰りできない時間になった 最も遠い方の移動時間を基準に開始時刻を決める
返事が電話・メール・チャットに散らばった 回答が集まるURLを一つ決め、電話の分は代理入力する
会食の人数が直前まで確定しなかった 日程の回答時に、会食の有無も同時に聞いておく
当日の集合場所や駐車場を伝え忘れた 決定連絡に、場所・時間・所要・駐車の4点を必ず入れる

当日までの準備としては、決定を知らせたあと、開催の1週間前にもう一度だけ短い連絡を入れておくと安心です。「〇月〇日、11時に〇〇寺です」という一行で十分で、これだけで当日の遅刻や行き違いがほとんどなくなります。

よくある質問

Q. 命日が平日です。当日にこだわるべきでしょうか。

多くの場合、こだわる必要はありません。参列しやすい日に前倒しして営むのが一般的な考え方で、命日より後ろにずらすことを避けるほうが重視されます。ただし、家によっては当日に行うことを大切にしている場合もあります。判断に迷うときは、施主とお寺、そして故人の兄弟姉妹にあたる年長の方に一言確認しておくと、後々の行き違いを防げます。

Q. スマートフォンを使わない親族がいる場合はどうすればいいですか。

その方の分だけ、こちらで代理入力するのが現実的です。電話で候補日を読み上げて都合をうかがい、集計に反映させます。回答がすべて1か所にそろっていれば、あとで人数を数え直す手間がなくなり、「聞いていない」という行き違いも防げます。会員登録が不要なツールであれば、代理入力に特別な準備は要りません。

Q. 親族が多く、全員の都合が合う日がどうしても見つかりません。

全員がそろう日を探し続けるより、集まれる人が最も多い日で決めてしまうほうが結果的に円満です。集計画面で色の濃い候補を選び、「この日がいちばん多くの方にご都合がよいようでしたので」と理由を添えて連絡すれば、誰かをないがしろにした形にはなりません。参加できない方には、お花や供物を代わりに供える旨を伝えておくと、気持ちのうえでも区切りがつきます。

まとめ

法事やお墓参りの日程が決まらない理由は、参加者のやる気ではなく段取りにあります。施主とお寺の都合を先に固め、年長の方と遠方の方に相談し、最後に全員へ同じ候補をまとめて示す。この順番を守るだけで、往復の連絡は驚くほど減ります。候補は土日と平日を混ぜて5つほど、時間帯は遠方の方が日帰りできる11時前後を基準に。決まったら、場所・時間・所要・駐車の4点を一度で伝え、1週間前に短い確認を入れる。それだけで当日は穏やかに進みます。候補日を並べたURLを送るだけで返事が集まる登録不要の日程調整ツールを使えば、集まれる人が多い候補ほど色が濃く表示されるので、誰の顔も立てながら、無理なく日を決められます。